
Chiya Katha vol.1 - 「Nanaのティーストーリー」
Chiyaとはネパール語で「お茶」、Kathaとは「お話」の意。
このシリーズ「Chiya Katha(チヤカタ)」は、普段からお茶を愛するChiyabaの仲間、
お客様、友人・家族を中心にインタビューをし、
どんなティーライフを過ごしているか、
お茶との出会いなどについて伺っていきます。
それぞれのティーリチュアル(お茶を通して自分なりの時間・習慣・心の整え方を大切にすること)
についてインタビューし、それぞれのティーストリー(Chiya Katha / チヤカタ)をうかがっていきます。
第一回目のゲストは、北鎌倉在住のNanaさん。
Chiyabaの白茶をきっかけにお茶に心酔し、
今は中国のお茶の産地をめぐる一人旅に出かけたり、
家でもパートナーで音楽家のYotaさんとお茶を普段から召し上がっています。
現在は、北鎌倉の「たからの庭ギャラリー」にて、「北鎌倉喝茶研究所」という名前で
月に1回不定期でお茶を淹れていらっしゃいます。
お茶がより美味しく感じられる様な環境や場所で今後もお茶会などを開催していく予定とのこと。
Chiyaba(以下C):Nanaさんがお茶を好きになったきっかけは?
Nanaさん(以下N):実は本当にChiyabaの白茶を飲んだことがきっかけです。白茶を飲んだ際に、こんなに淹れ方一つで味わいや香が変わるんだ、と感動しました。そこから中国茶を中心に、お茶がどんどん好きになっていきました。
C:もともと東京の浅草ご出身ですね。どうして北鎌倉に移住されたんですか?
N:少し東京での流れの早い生活にも疲れてきていた頃で、今はこのリズムやコミュニティがすっかり居心地よくなり、ここで暮らしいきたいと思うようになりました。自分の好きなことにも素直に向き合える気がします。
C:そうだったんですね。今は中国茶を中心に勉強を?
N:はい。先生について学んでいます。肘をあげすぎないようにとか、まだまだ難しい部分もたくさんありますが、家でこんな風にお茶会をするのが本当に楽しくて。今日はこのあと、お茶だけ飲んでもらうとクラクラしちゃうと思うので、お昼も食べていってください。
ーナナさんはそうして台所に入ると、手慣れた手つきで、まるで飲茶のように次から次へと手作りのお料理を出してくださいました。潮州料理の浮豆腐という揚げ豆腐とミントをにんにくのスライスを入れた酢をつけていただく前菜に始まり、最後の手作りのデザートのお芋の蒸し菓子に至るまで、全て手作りで(!)ご準備くださいました。
合わせたのは水出しの太平猴魁という中国の緑茶。
日本のお茶も飲みますよ〜とのこと。
C:お料理本当に美味しかったです(涙)。ありがとうございました。ナナさんは、いつもどんな時にお茶を飲んでいるんですか?
N:決きまった時間はありません。常にここ(リビングルームのテーブル)にお茶道具がセットされているので、Yotaくんを呼んで、気が向いたままにお茶を楽しんでいます。今日はみんな(Chiyabaメンバー)がきてくれたからたくさんの種類のお茶をお出しできてとっても楽しかった!
Yotaさん:実は1週間も前から献立を考えたり楽しみにしていたんですよ(笑)。
C:え!嬉しいです(涙)。こちらこそ素晴らしい手料理とお茶のペアリングありがとうございました!完全にお店のコースです(笑)。ナナさんのティーキャビネット(お茶を格納している棚)は圧巻ですね!どんなふうに分けてあるんですか?
N:嬉しい!いろんなお茶がありますよ〜。中国で買ったもの、台湾、日本。基本的には「烏龍茶」「緑茶」「紅茶」などで分類してそのなかでも香りの強さなどで箱を分けています。あと、すぐ飲みたいものや最近のお気に入りはカゴにこうやってざくざく入れたり。あともちろんChiyabaのお茶もありますよ〜(笑)。初期からのパッケージもあります。
C:なつかしい〜。大切にとっておいてくださってありがとうございます!これからはどんな生活を送られたいですか?
N:これからも、静かに自分のペースでお料理を作ったり、お茶の産地や職人さんを訪ねながら、大好きなお茶との出会いを楽しんでいきたいと思っています。
また、月に一度「北鎌倉喝茶研究所」として行っている活動も、もっとさまざまな場所で開催できたら嬉しいです。
C:また私たちもNanaさんのお菓子やお料理食べたいです!楽しみにしています。
Nana(ナナ)プロフィール
千葉県出身、浅草育ち。ニューヨーク州立ファッション工科大学へ進学時、チャイナタウンに暮らし、さまざまな文化や食に触れる。日本へ帰国後、ファッション業界やIT関連の仕事を経て心身の健康を見直すきっかけを得た後、長年の関心であったアジア文化、とりわけ中国茶の世界へ歩みを進める。
現在は北鎌倉のたからの庭ギャラリーを拠点に、国内外の茶葉から淹れるお茶のおいしさを伝える活動を続けている。
Photographer: Ahlum Kim (instagram: @ahlumkim)